第119章 時子始動。
玉木
「とっ...時子様!!!」
時子
「!!」
私は身分や立場も忘れ、
様の頬をビンタをした
時子様の手を掴みました。
使用人
「玉木さん!時子様の手をお離しください!!」
部下の2人が一斉に私にナイフを向けてきました。
玉木
「時子様、どうかお引き取りください。
様を責めるのはお門違いです。
私がこんな事を言うのは差し出がましいですが...
今まで様が守様と離れ離れにならなくては
いけなくなったのは…
この玉木がしたことで記憶喪失になったとき、
そして星野の企てで離れなくてはいけなくなったとき、
そして様の心が壊れて
しまいそうになったときです!!
悟様との記憶が楽しい事や幸せなことよりも、
ずっと苦しい記憶ばかりだったんですよ..
だから…現に悟様との記憶だけ全て吸い取られて
しまったのです。」
私は様の今までを思い出しながら、
いつしか涙を流し時子様にお話をしていました。
五条時子
「…離しなさい玉木。
もう落ち着いているから。」
時子様の手は震えていました。
おそらく手はあげたくなかったのでしょう。
玉木
「…申し訳、ございません。」
私は時子様の手を離しました。