第117章 特級の男、腹貸しの嫁 II
玉木
「私には3年もの間、
お慕いをしている女性がいます。
ですがその女性には旦那様がいてお子様もいて…
だから私の中ではもうとっくに諦めていたのです。
ですが…その女性が危篤状態になり、
叶わない夢を抱きはじめたのです。
目を覚まして...
旦那様の事もお子様の事もお忘れになって
私と一緒になれたらと気持ちが溢れてくるのです、
…フッ…バカバカしいですよね。
起きぬ彼女を見つめながらそんな事をずっと…」
自分でも驚くような本音に躊躇しながらも、
運転手に吐き出した私...
運転手
「そうですか...
ではもし奇跡が起きたら
その女性に気持ちを伝えたらどうでしょう。」
玉木
「Σ(・□・;)!?」
運転手は、
私とは違い明るい声でそう提案してきました。