第117章 特級の男、腹貸しの嫁 II
病室の外に出て、
家入様の診察が終わるのを待っていると…
深見
「お疲れ様です玉木さん。」
後輩となる深見がやってきました。
玉木
「家で何かあったのです?
もしかして守様に何か!?」
深見
「いぇ、
玉木さんの携帯の電源が落ちているので
五条さんからの伝言を伝えにきました。」
玉木
「院内にいる間は、電源を切る主義でして。
悟様からですか。なんです?」
私と深見は病室前のベンチに座り、
話を始めました。
深見
「僕が提案したとある方法と、
五条さんが見つけた呪具で
さんの回復を確かめたいそうです。
明日の夕方には来れるそうですが、
さんの体力はもちそうですか?」
玉木
「そうですか…
明日になれば…ですか…」
点滴以外の治療をしていない様の体力は
医師の見解では数日もてば御の字との事です。
玉木
「神のみぞ知る…ですね。」
深見
「…そうなんですね。
どうか間に合えば良いですけど。」