第117章 特級の男、腹貸しの嫁 II
様がちょうど妊娠7ヶ月に突入したある夜。
私はさんと一緒に
海辺を歩いていました。
確か…様が眠れないという事で
お1人で出かけようとしたところを
見つけたからです。
「ねぇ、玉木さん。
玉木さんは将来の夢ってありますか?」
潮風に髪を揺らしながら、
私に質問をしてきました。
玉木
「将来の夢ですか??
…そうですね…」
そう聞かれると、
なかなか返答に困ってしまいます。
(私が将来の夢などみて良いのでしょうか...)
様にしてきた事も含めますが、
後輩や五条家を守る為に
人様には話せない事を沢山してきたからです。
「夢…無いんですか?」
玉木
「…はい(⌒-⌒; )」
「えー!勿体無いですよー!
夢があるだけで
それだけで毎日楽しく過ごせるのに…
私だって夢が無かったら今頃、
死んでるかも(๑・̑◡・̑๑)」
玉木
「え?」
様は明るく言い放ちましたが、
なんだか切なそうです。