第116章 特級の男、腹貸しの嫁
頭花
「なあ、...」
もう3年にもなる仲だ。
この際、のこれからの事を
玉木ではなく1番付き合いが長い俺が
説明する事にした。
そうすれば無茶をしなくなる...
残された時間を幸せに過ごせる...
「なあに頭花さん。」
は仰向けになり俺を見る。
頭花
「ちょい待てな。
いま、横すわっから。」
「うん」
俺はゆっくりの横に座る。
頭花
「。
お前さ、たぶんもう助からないわ。
年代物の呪物...もうこの世に無いんだってよ。
玉木、精一杯探したらしいけどな
見つからなかったんだって。」
俺は流れてしまいそうな涙を堪えながら、
なるべく普通のトーンで話した。
「(´・ω・`)」
もまた、
俺の話を聞いて泣きそうになっているけど
我慢しているようだ。
頭花
「俺はさ、今までいろんなお前を見てきたよ。
もしかしたら五条よりずっとお前を知ってるな。
…だからこそ…もう無理してほしくないんだよ。
無理して毎日"普通"に生活しなくて良いし、
死人になる前に死んだように寝てて良いし、
俺や玉木を顎で使っても良い。
だから休めよ。な?」
俺はの熱い頬に触れながら言った。
は自分では堪えているつもりでも
瞳から大量の涙を流し始めたからだ。
「わかりました(´;Д;`)
わたし死んだように眠ります...うぅ"...
ありがとう頭花さん…」
はだいぶ我慢していたのだろう、
もう"頑張ります"の言葉は口から出て来なかった。