第113章 お友達
玉木
「…凄惨な現場でした。
頭花にとってショッキングだったでしょう…」
2人を見送った私と玉木さんは、
玄関に立ったまま話をしています。
「事件...ですか?」
玉木
「えぇ。ご子女の父親が、
3人に手をかけたようです。」
「………」
玉木
「事情は分かりませんが、
近所の方によると...金銭的なトラブルが
あったようです。」
金銭的…
お金は生きる為になくてはならないものですが...
お金によって殺人が起きることもあると思うと
怖いものだと気付かせてもらいました。
玉木
「今夜は私が責任を持ちますから、
頭花さんにビールを飲ませてあげましょう。」
「そうですね...」