第113章 お友達
夕方になり、
玉木さんと頭花さんが帰宅しました。
「お帰りなさい...」
私は赤ちゃんまで亡くなってしまったことを
知っているので...
あえて何も言わずに2人を迎えました。
守
「たまー、とうー!おかえりーー!」
守はまだ状況が掴めていないのか、
明るく2人を迎えました。
玉木
「長い時間、申し訳ありませんでした。
警察やご親戚の方に連絡を入れていましたら
こんな時間に...」
初夏の虫の音と共に、
玉木さんの静かな声が響きます。
「いぇ...お疲れ様でした。」
私はお2人に対し深く頭を下げます。
私ができる精一杯の労いです。
守
「とうー!
いっしょに おふろはいるー??
おれ いっしょにはいって あげるー!」
頭花
「……そうだな!!一緒に風呂入るか!!
つか"はいってあげるー!"じゃねぇーぞ!
頭花さんが一緒に入ってやるんだよ!!」
"バタバタバタバタッ🏃🏃!!"
守と頭花さんは、
お風呂に向かって走っていきました。