第113章 お友達
居間に戻ってくると…
守
「赤子も死んでるぞ、外をもう一度よく見てみろ。」
「え?」
いつの間にか、守から宿儺さんに交代したようです。
宿儺さんと私は、
玄関の横の部屋の窓から外を見ます。
「…居ますね…」
源太くんによく似た赤ちゃんが、
お包みにつつまれた状態で
花壇の側に置かれていました。
それは赤ちゃんの死を示しているので
嬉しい発見ではありません。
宿儺
「まあ、これがそいつの天命だったのであろう。
母よ、あまり悲しむな。腹に障るぞ。」
宿儺さんは落ち込む私に声をかけると、
居間に戻られました。
〈さあ菓子の時間だ。早く用意しろ。
そしてお菓子の要求をしてきました。
「もう...お菓子の時間まで把握して...」
私は赤ちゃんに向かい手を合わせると、
居間にいる宿儺さんの所に行きました。