第111章 KIDNAPPING.
走り続けて5分。
引き渡しの港が見えてきた。
(よし!引き渡して終了だな。)
いつものように依頼を終えられると
安堵したときだった。
"シュタッ"
「!!」
走る俺の前に五条悟が立ちはだかった。
(嘘だろ!俺は呪力を使ってここまできた。
どうやって追いついた!??)
「………」
テンパってきた俺。
タイマンは避けられない状況だからだ。
俺は攫う届けるは得意だが、
接近戦は苦手分野...
五条悟
「おっそいなー。
これから嫁とお茶して、
マタニティー服買いに行く予定があんの。
わざわざこんな所まで走らせるなよ。」
五条悟は、
目隠しをしているから
どんな表情をしているか分からないが
かなりキレてるらしい。
話し方と声色が一致してない。
「…ッ…」
さてどう切り抜ければ良いか、俺は迷う。
強行突破するか...
いったん逃げるか...
そもそもこの依頼を蹴るか...