第108章 KANZASHI.
"ガサガサッ"
(ん?まだ入ってる?)
「これは...」
ネックレスが入っていそうな、
高級そうな入れ物が出てきました。
【へ、早めに身につけて】
これにもメモが貼っていました。
(もしかして...これは...)
玉木
「それは...さん!
きっと悟様は見つけたのですよ!!
不可能だと思われた簪を...
様への愛の深さですね!」
「(#・ω・#)」
(愛の深さ...)
1000年前のお墓を見つけるのは、
どれほど大変だったのでしょうか...
そんな途方もない探し物を見つけるなんて
悟さんはやっぱり特級です。
"パカッ"
私は深呼吸をしながら、
蓋を開けました。