第107章 INFECTION.
玉木
「さん。
お支度はできましたか?」
沖縄では初めての産婦人科なので、
少し緊張しています。
モニターに"人外"のような我が子が映ったら
お医者様が驚いてしまうのではないかと
思っているからです。
「はい(*´ω`*)」
そしてまだ体調は万全ではありません。
悟さんが1000年前に埋葬された
私のお墓を今探してくれているので
簪待ちという事もありますが...
でも少し前に比べたら元気になっています。
硝子さんから頂いた薬で発熱が抑えられていて
前より楽になったからです。
薬と言っても魔や厄を祓うものらしく
胎児への影響もなく、お薬手帳には貼れない
ものだそうです。
玉木
「では守様も行きましょうね。」
私服に着替えた玉木さんが、
今日は悟さんの代わりに通院に
付き添ってくださいます。
私はフラフラして倒れないように、
玉木さんの腕を両手で掴ませてもらい
慎重に移動します。
守
「たまー!!
おかあー、ぶらんけっと わすれてるー
まもる もってあげる!!」
玉木
「ええ。ありがとうございます!」
守も私をサポートしてくれています。
さあ3人揃って産院へ出発です。