第106章 life's deadline.
「宿儺さん、
守にやらせるって言ってましたけど...
まだ守は3歳です...だからその...」
床にあぐらをかいて座っている宿儺さんに、
不安な事を言ってみました。
宿儺
「守は俺の血が梅よりも濃い。
そしてアイツ譲りの才能もある。
ガキだからとなめるなよ...
守はこの先大きな波紋となり、
やがては呪術の根底をひっくり返すような
漢になるぞ。」
「はぁ...
貴方みたいにはなって欲しくないわ。
東京の大部分を破壊尽くすような漢には...
何が呪いの王よ...時代錯誤も良いところ。
守くんにも悪影響しかないわ、
私と還る場所に還るわよ。
随分と長い間待ったのだから...」
(あれ?💦勝手に口が...)
意識はあるのに、
だれか私を操っているみたいな
不思議な感覚に陥ります。
宿儺
「…ミツか!!?」
(ミツさん!?)
ミツ
「宿儺様、
もう行きましょう。
貴方は次の人生へ進まなくてはいけないわ。」
宿儺
「少し待て。
母が呪霊を産み落とすのを見届けるまで
俺は残ると決めている。
守に教えていない事もあるしな。
ミツよ...あと少しだけ待て。」
(ミツさんにはやけに優しいのね。)
ミツ
「仕方がない男。分かったわ...」