第103章 宿儺の娘
「フッ、ついにくたばったか腹貸し家。
お前は数奇な運命の星の元に産まれたのが
運の尽きだったのだ。
...なんだ?そうか嘆いているのだな。
そう嘆くな嘆くな...
お前が残した奴ら(子)が徐々に力を蓄えはじめておる。
なかなか見所がある奴らばかりだ。
そいつらをこの手で潰してお前の墓標に
飾ってやるぞ...賑やかになる...
よいよい礼などせずとも。
お前はあの世で...
指を噛み俺に恨み言を吐いておれ。」
(なんて事をお母様に...)
男は最後に
さらに体勢を低くし完全に身体全体を
穴の中に消すとお母様に何かをしてから
出てきました。
梅
「………」
(なんて恐ろしい姿...)
月明かりに照らされ、
男の全体像が見えました。
梅
「?」
そして気付きました。
その男の瞳を見た時に...
(私と同じ...銀梅眼...の瞳...
もしかしてこの人は...)