第99章 見られている
紙袋を持った私は、
店内を横切らず裏口から出ていく事にしました。
荷物は結構な重みで...
両手に紙袋の紐が食い込んで痛いです。
"ガチャ"
裏口の戸のノブに手を伸ばすと...
蒼
「やけに大荷物だな。
何処に行くんだ。」
醤油の一斗缶を持った蒼さんが
タイミングよく裏口にやってきたので
鉢合わせになってしまいました。
「え?…あっ…えと……
必要ではないものを
リサイクルショップに持って行こうかと(;´д`)」
蒼
「そうか。」
蒼さんは特に気にする事なく、
再び厨房に戻られました。