第99章 見られている
「これでいいわ...あっ...」
紙袋に詰め終わり、
何気なく窓縁をみると...
黒い小箱が目に入りました。
「………」
"スッ..."
私はその箱を手に取り、
蓋を開けます。
"パコッ"
すると、
曇りがない綺麗なプラチナの
エンゲージリングが入っていました。
(悟さん、これどうしたんだろう...
私とお揃いなんて嫌だからきっと捨てたよね...)
私はそれを紙袋の中にしまい、
売る事にしました。
なんだかこれを売ったら、
いよいよ悟さんとの繋がりが無くなるようで
とても...悲しい...です。