第98章 気にも留めない
きっとそれはないと思います。
だって...
長く呪術師の方と過ごしていると
私のように"能力"がない人間でも
一般の方かそうでないかという事が
分かってくるからです。
腹貸し家という特殊な体質というのも
あるとは思いますが...
(となると...)
ここで働き始めてから
来店した呪術師さんは...
私が知る限り...玉木さん、悟さん、
そしてあと名前を存じ無いお2人...
(この中なら...)
どうしても悟さん以外、
あまり考えられません。
(なんで結界を張ってくれたの...?)
女性
「…ごめん…くだ……」
"ガラガラガラッ...バタンッ"
「( ;´Д`)はぁはぁはぁ...怖いわ💦」
私は入り口のドアを閉めました。
結界を潜れない=幽霊だとか魔物だからです。
(そう言えば、
守がお腹にいる時も幽霊を見た事があったわね。
きっと...この子にも不思議な力があるのね。)
2回目ともなれば何処か冷静な自分がいます。