第97章 普通の暮らし
【玉木視点】
さんの離別で、
死ねないくせに橋の上から落ちようとしたり...
やけになって街中の呪霊を根絶やしにしたりと
暴走が止まらない悟様を心配した私は
探偵に依頼し様の居場所を突き止めました。
そしてついに突き止めた私達は、
こうして完璧な変装をして潜入をした次第です。
(どうやらバレていないようですね。
それにしても……)
サイドに緩く編み込まれた三つ編みを垂らした
姿のさんはなんだか艶っぽくて、
とても美しいです。
腹貸し家の女性は例外なくお相手に飽きられないように
亡くなるその一瞬まで魅力は増し続けるとは
聞いたことがありますが、
それは本当なのではないか?
と思わずにはいられません。
五条悟
「玉木、どう思う?
ちゃん僕と離縁してスッキリしたからかな?
凄く綺麗になった気がするんだけど。」
玉木
「はい、そうですね。
とてもお綺麗です。
もしかしたら腹貸し家の本能で、
次の呪術師様とご一緒になれるよう
"輝きを増して"おられるのでしょうか...
...禪院家の方も既に動きはじめていると聞きますから、
"仲直り"するのでしたら今しかないですよ。」
【玉木視点終わり】