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五 条 の タ ネ .
第95章 余命を知る
瑠果
「この禁忌の事は、
通常"成年"を迎えた時に
先代の腹貸し家から受け継ぐ話しだけど
千夜さんは早くに亡くなられたから
きっと伝えられなかったんだ...」
瑠果くんは、
私の前に膝をつき項垂れている。
「そんなぁ...」
全身の血液が何処へ流れていってしまうような
感覚に陥る私。
(悟さんも姿を変えて悟さんじゃなくなって、
私まで死んだら守はどうなるの?
産まれる赤ちゃんはどうなるの??)
これまでに感じた事がない不安が私を襲います。
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