第93章 実家
時間を置くことなく
客間へ到着いたしまして...
玉木
「失礼を致します。」
"スッーッーー"
引き戸を開け、
いよいよ中へ入ります。
老婆A
「白髪に銀梅眼かい。
薄気味が悪い子だねぇー。
五条家の腹貸しをするからこうなる。
あそこは駄目だよ、
先代も気持ちが悪かったからね。
どうだい?八重子?」
無表情の守様が、
老婆様達の間をまるでバトンのように
回されていきます。
お部屋の雰囲気は最悪です。
様が来なくて正解かもしれませんね。
(薄気味悪い?
何処をどうみたら薄気味悪いのか...
嫉妬する方はどなたでも使いたくなる
単語なのでしょうね...
"コトッ...コトッ..."
私は皆様の前に、
お茶を置いていきます。