第92章 実家に帰省〜隣の席のお姉さん編〜
飛行機が離陸し、
ベルト着用サインが消えると乗客の方々が
自由に動き始めました。
"カツンカツンッ..."
その時でした。
近くの席のあの女性が立ち上がり
トイレの方へ歩いて行かれました。
「守を狙っているんでしょうか?」ボソボソ
リクライニングにして
くつろいでいる守(宿儺さん)に聞きます。
守
「いや母だな。」
「へ?なんでですか??」ボソボソッ
守
「腐ってもコイツはアイツのガキだぞ?
格の違いってもんがあるしな、
もしコイツを狙っていたなら、
乗り込んできた時点でとっくに"殺って"るだろ。」
めんどくさそうに窓の外を見ながら
こたえる守(宿儺さん)
「確かに...そうですよね。
でもなんで私が狙われるんですか?」ボソボソッ