第75章 一ノ瀬探偵になる
今時点で分かっていることは
・山の北口から30分付近でワインによる虫刑が
行われた
・全身ひどいアレルギー反応を起こし
性別の判別が不可能な状態でワイズに発見される。
(加えて顔に切り傷多数)
・所持品0
・記憶障害と失語症発症
・病室に執事風の服装をした男が現れ
真白ちゃんを強迫。
(紺色の頭髪に眼鏡をかけている)
・標準語を使う地域で住んでいた名残がある
(もう少し分かるかと思ったけど、
甘くなかったなー。
どうしようかな、執事風の男を探す方が
手取り早い気もする-。)
倉庫に向かう途中だけど
忍刑事に聞いてみることにした。
一ノ瀬
「忍さん。
防犯カメラに映った人物の特定って
出来るものなんですかー?」
忍刑事
「防犯カメラに映った人物の特定?
まあ出来るは出来るな。
年々カメラも進化してるしな。
だが"颯太"みたいな奴はなんとも言えん。」
(そうか。
特定できる可能性はあるんだー
可能性があるなら特定してもらうのもアリかな。
でも……)
僕の前を歩く忍刑事の背中を見つめる。
(もし"あの男"と忍さんが繋がりがあったら...
どうする?
あの男の指示で忍さんお抱え呪術師に僕が殺られたら
あの男が真白ちゃんになにするかな...
考えてみたら怖いかもー)
忍刑事
「気になる映像があるんだな、
調べてやるぞ。」
一ノ瀬
「結構ですー( ・∇・)」
忍刑事
「なんだ良いのかよ。
…お前には嫁さんのことで世話になったんだ
力になってやりたいんだがな。」
忍さんもいろいろあったな。
こうやって刑事を続けてるのが不思議なくらい。