第65章 別離
「たっ、玉木さん!!!」
まだ玉木さんは玄関に居られました。
玉木
「様?」
私はすぐさま玉木さんの手を取りました。
"パスッ"
「...長い間、
守と私を護ってくださり
ありがとうございました!
どうか道中お気をつけて。」
きっと玉木さんにはヒステリックな女だと
思われたでしょう...
でも...いざ玉木さんが私に背を向けて居間を出ようと
なさった時に...
感謝の気持ちが溢れてきたのです。
本当はとても玉木さんを信頼していたようです。
玉木
「はい。かしこまりました(^_^)」
玉木さんも私の手をギュッと握り返して
くださいました。