第65章 別離
玉木
「えぇ。」
私は不安そうな表情をしている守を抱きしめます。
「守.....ッ....大丈夫よ。
お爺ちゃんもお婆ちゃんも皆んな...
あなたを大切にしてくれるわ。
だから...ッ...」
守
「おかぁー!えんえんちたいの??
だいどーぅぶぅー??」
私の目がうるうるなのを見て、
守が心配そうにしています。
(いけない💦
笑顔で見送るって決めたのに💦)
「お母さんは元気よ(^ω^)
......守!行ってらっしゃい!!」
沢山言いたい事があるけれど、
涙が込み上げてきそうで
これが今の精一杯です。
守
「ん(。・ω・。)?おかあー?」
守のこの匂い...
守の声...
悟さんによく似た容姿...
そして誰よりもアンポンタンファンだった守...
ずっと忘れないでいようと私は心に刻みました。
(元気で長生きしてね...守...)
「玉木さん守を...」
私は守を抱き上げ、
玉木さんにお渡しをしました。
玉木
「……様、
確かに守様はお預かりいたしました。
玉木は私用がある為、
こちらにはもう一度伺います。
その時には必ず守様の近況報告をさせて頂きますね。」
「はぃ...」
玉木さんは守を女性の使用人さんに預けます。
玉木
「あなた方は守様を連れて先に車に
待機していて下さい。」
使用人
「玉木はー?」
前にお世話になった使用人さんの女性です。
相変わらずフランクな雰囲気でムードメーカーさんです。
(玉木さんを呼び捨て(^_^;)
後で怒られなきゃ良いけど...)
玉木
「私は後から行きます。」