第63章 ガチ
私は、
テラスに行くと玉木さんに連絡を入れました。
📱
「もしもし、すみません💦
着信に今気づきました💦」
玉木📱
「いえ、こちらこそ何度も電話をかけてしまい
申し訳ありません。
...様...あの...」
言葉に詰まる玉木さん。
📱
「?」
玉木📱
「今朝は...申し訳ありませんでした...
様の気持ちを考慮せず...」
📱
「良いんです...謝らないで下さい。
私はただの腹貸し屋...
産んだ子を手放すのは当たり前なんですから...
いつまでも一緒だと思っていた私が
馬鹿だったんです。」
馬鹿なんて言葉使うなんて凄く悲しい...
でもこれは紛れもない事実で...
玉木📱
「そんな事を仰らないで下さい!
様は懸命に守様の子育て
をしていたじゃないですか!」
涙声の玉木さんの声がスマホの向こうから
響いてきます。
📱
「…ありがとうございます....
...ところで玉木さん…
私になにか用があったのでは...?」
話を変えたくて
当てずっぽうに聞いてみました。
玉木📱
「あっ...申し訳ございません💦
そうですね...話が脱線いたしました...
五条出流様から様に言伝です。」
(悟さんのお父様ね...)
なんだか嫌な予感がします。
「はい、どうぞ。」
玉木📱
「でわ...
"突然の事で大変に申し訳ないですが、
とある筋の人間から悟が亡くなったと聞き及びました。
そこでさんには申し訳ないが
悟の忘形見を五条家に引き渡して頂きたいのです。
大切な五条家の血を一族皆で守りたい...からです。
貴女が若き青春を犠牲にし守を育ててくれたこと、
悟を信じて待っていてくれたこと、こころより感謝致します。
ひいては明日、使用人4人で守を迎えに行かせるので
その予定で宜しくお願い申し上げます。"
...以上が言伝てでございます。」
📱
「…………嘘つき………」
玉木📱
「え?」