第63章 ガチ
"ガラガラガラッ..."
守
「とうー!たまーー!!たらいまーー!」
守は私と繋いでいた手を離し、
灯りがついている居間へ走っていきました。
「……」
私は守の居なくなった
暗い玄関で立ち尽くしています。
(あと数ヶ月で...私は...
こうして一人ぼっちになるのね...)
急に虚無感が襲ってきました。
(悟さんと守と...
幸せに暮らせるかもなんて
馬鹿な夢...見なきゃ良かった...)
これも...腹貸し屋として産まれてきてしまった
私の運命なのでしょうね。
"パタパタパタパタッ"
頭花
「おっ!お帰り!!」
「頭花さん、ただいまです(*´ω`*)」