第60章 車輪の唄〜伝言を添えて〜
頭花
「あー?なんて言ってんだよ?
聞こえねぇーよ?」
"ギシッギシッ"
頭花さんは女性の頭髪を掴んだまま、
その場で持ち上げました。
?
「ギャアァアアアアアァアーーーッ!!!」
"ブチッ!ブチブチブチブチッ!!!"
持ち上げられてしまった女性の頭皮は
まるでゴムのように伸び、
頭髪は抜け始め、頭皮のあちこちから少量の
血が滲み出てきました。
「と、頭花さん💦や、やめてー!!」
私はムンクの叫びのような、
顔面になっていく女性を見ていられなくて
頭花さんを止めるべく声をあげました。