第3章 距離2
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どうやらこの嫌がらせ、…多分嫌がらせだよな?素でやってたらどうしよう…。というか、本当に五条のいう通り護衛の仕事の可能性も??
考えたが分からなかったので、とりあえず嫌がらせということにする。
五条はこの嫌がらせがおれに効くと判断したようで、地味に続いている。といっても、頻度はそう多くない。
金持ちに生まれたら何も困ることなく過ごせると思っていた。けど、以外とそうではないと知ったのはこの家へ来てからだ。よくは知らないが、しがらみとやらが沢山あるんだと。
なので、五条は以外と遊んだり暇そうにしたりすることがない。あの歳で呪霊を払ったり、必要となれば呪詛師を片つけたり。金持ちでも手を染めないと生きていけないんだなぁ、と絶望した記憶は新しい。
話がそれた。
そんなわけで、地味に、細く続いている嫌がらせだが、ドアの外で待っていることにも慣れた頃、五条はとんでもない提案をしてきた。