第10章 花を咲かせる
「……」
「何であなたは私を連れ戻そうとするの?」
「言わないとわからないのかい?……“好きだからだよ”」
琴華の頭の中は真っ白になった
「え__好き?……冗談はやめて」
「本気だよ、初めてあったときに惚れたのかもしれないね」
「えっと……」
(言わなきゃ、言わないと後悔する)
「私も……あなたがが好きでしゅ」
(肝心なところで滑舌が……)
「!?」
突然、太宰に抱きつかれて驚く琴華
「つまり両思いだね、琴華が私と同じ気持ちで良かったよ」
「私も嬉しい……です」
琴華は照れながら答える
また、太宰は突然琴華に口づけた
(ん、んー?、ちょまっ、展開早すぎない?)
「ほヘ?」
「君って偶に変な声を出すよね……今日は遅いし早く寝よう、明日武装探偵社に行くからちゃんと起きてね」
「は、はい」