第9章 途切れることがない縁
「手前、そんな力をどこで」
「お母さんから」
中也が驚くのも無理はない、琴華は今、異能力の最終形態を使い、姿が変わったからである
「ここで死ぬのなら全ての力を使って死ぬ__あなたに黙って殺されない!」
「異能力・人間失格」
太宰が琴華の肩に触れ、異能力は解かれた
「な、ん、で?」
琴華は脱力する
「君は馬鹿だよ、こんなことで力を使って琴葉さんが泣くよ」
「………」
琴華は悔しそうな顔をする
立ち上がり、一気に距離を詰めて、短刀を使って中也を斬ろうとしたがかわされ、重い一撃を食らった
「っ・・・」
「手前はそこで黙って見とけ」
琴華は中也の言葉を聞いて唇を噛み、諦めずにいた
「夏式、花鳥風__」
琴華が言い終わる前に中也は思いっきり、琴華を蹴った
琴華の体は壁に打ち付けられ、気絶した
「邪魔が入ったな、続きをしようぜ」