第2章 全ての始まり
突然、女の声がした
姿が見えなく声の発生源はどうやらお守りからのようだ
「誰だお前」
「お前とは…口の聞き方になっておらぬのぅ、小僧」
「拙い、久方ぶりでちと制御ができぬ……ぐぅ」
「ぐわっー!!」
「お前、異能力を……異能力者か!!」
「化け物だ!!こいつ…ぐわー」
「ア”ァ”ァ”ーー」
(何が起きてるの!?手が熱い!!)
「え、?」
目を開けて見るとそこは死体の山になっていた
「なに……これ、」
(私…がやったの?何で?……そうか、私がそう願ったからか)
「い、や、いやーー!!」
絶望した、自分の誕生日なのに人を殺してしまった
この人達が死ぬことはなかった、そもそもの原因は私だとすぐ理解した
虚無になった私はそのまま10分くらい居た気がする
その日は満月で月が綺麗だなとかそんなことは思わなかった