第8章 両親の正体
琴華の母、琴葉はポートマフィアの近くに倒れていたところを当時の森が発見をし、看病をした
琴葉は記憶喪失だったらしく、名前すら覚えていないらしい、異能力があるかどうか怪しい為、一応マフィアに置くことになった
そして、太宰治、尾崎紅葉に好かれ、マフィアに慣れていった
それから2ヶ月後のある日、琴葉は自分で名前を言うようになった“自分の名は琴葉なのだと”
後で知ったのだが琴葉は思い出したのではなく恋人であった琴華の父、燈夜が名付けたらしい
そして更に琴葉は異能力を使えるようになり、歴代最短の幹部になった
幹部になった数ヶ月後、琴葉は急に体調を崩した
段々衰弱して、そのまた1年後に、娘の琴華を残して死んでいった
ここで不可解なのは、琴華についてだ
琴葉は死ぬ前、部屋に恋人であった燈夜と太宰が居た
森は琴葉には恋人がいた事実を既に知っており、先代首領に内緒で会わせていた
森には琴葉の妊娠について知らなかった……と言うより、調べようとしたが結果が出てこなかった
琴葉が死んだ直後、部屋に赤ん坊の鳴き声がしたのだ
森が急いで見に行ってみるとそこにはたった今、死んだ琴葉と琴葉を見つめる太宰、琴華を腕に抱く燈夜の姿があった
森は太宰に琴華について尋ねると太宰は無言だった
次に燈夜に聞いてみた、すると燈夜は琴華は自分が育てると言って部屋を出ていった