• テキストサイズ

酸化した世界で君と詠う

第8章 両親の正体


「・・・」

(お母さんは何者なの?)

森の話を聞いて琴華は思った 

「私が知っていることはこれで全てだよ、もっと知りたいのならその場に居た太宰君に聞いたほうがいい……会えるかどうか怪しいけど」

「森さん、ありがとうございます……では失礼しました」

部屋を出ていこうとしたが、それは森によって止められた

「あ、琴葉さんの写真があったことを思い出したよ、少し待っててね」

ゴソゴソと机を漁る森、そして見つけたようで写真を琴華に渡した

「これって!?」

(夢の中に出てきた人と同じ!!)

その写真には袴に近い和服を着ていた女の人が写っていた
琴華が幼い頃に見た女の人と同一人物だった

「どうかしたのかね?」

「いえ、何でもありません…ありがとうございます」

琴華はお辞儀をし、部屋を出ていった

(お母さんはあの夢でお守り以外にも伝えたかった様子だったけど一体何を?)



/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp