第33章 only my feeling
“つまりその人の想いはその人だけの物なんです”
“他の誰にも想うことが出来ない、自分らしさ”
“唯一無二のたった世界で一つしかない存在なんです”
「なら陽香も唯一無二だよ!だって私が陽香が大好きなこの想いは世界で一つだけだもん!!」
“私も大好きですよ、琴華様”
琴華の言葉を聞いて嬉しそうにする陽香
“だから将来、辛いことがあって挫けてもこう考えてください”
““自分のこの想いは誰にも感じれない、自分にしかないことだから頑張るんだ”って”
「はい、覚えました!」
琴華は落ち着いたようでそっと呟いた
「“only my feeling”」
「私に判りやすく教えてくれた陽香さんのおまじない」
「今までずっと忘れる事はありませんでした……このおまじない……ずっと大切にしますね……」
「今まで本当にありがとうございました……これからは……ゆっくり休んでください……」
「そして良ければ……これからの私を見てください」
「陽香さんが驚くくらい成長していく姿を見せたいんです、それが恩返しだから」
「ありがとう……陽香お母さん」
琴華は陽香を抱きしめる