第30章 月詠燈夜の最高で最悪な過去
(捨てた?残飯処理?死んでくれるなら本望?殺されてぇのかこのくそ女)
「手前は何者だ?こいつの何だ?」
「我が名はラル・ツクヨミ、そこにいる死にかけの愚姉の妹だよ、地球人、月詠燈夜君?……と太宰治君?」
(愚姉?ツクヨミ?)
「何故こいつがこうなったか教えろ、くそ女」
「口の聞き方を弁えろ、お前は私にとって無価値、脅威にすらならない、暇つぶしだから答えただけだ、私の機嫌を損なえばお前が知りたいことを永遠としれなくなるぞ」
「燈夜さん、ここは抑えたほうが良い、これを見逃せば琴葉さんを救うヒントを失う」
「判ってる」
燈夜は真剣な眼差しでラルを見つめた
「教えてください、あなたのことを」