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酸化した世界で君と詠う

第30章 月詠燈夜の最高で最悪な過去


「探したのよリトア、月詠の人間だからって行方が分かるわけじゃないのね、失敗失敗」

緑髪の女が目の前から現れる、手には電子タバコのようなものを持ちながら言う

「ってありゃ?なんか衰弱しとるし、どーしたの?」

(誰だこの女、力の気配が把握しきれない)

女は琴葉に近づいて様子を見る

「あちゃー、これは駄目だ、使い物にならない」

(動けねぇ、こいつの存在感が俺の神経全てを支配してきやがる!?)

緑髪の女が立ち去ろうとする

「待てよコラ!誰だ手前!こいつの体調不良の原因がわかるのか?」

「君だろ、私も捨てたから別にいいけどさ……まぁ、捨てて勝手に死んでくれるなら私も本望だし腐れもないしそういう意味では感謝だね、残飯処理ご苦労様、ハエも馬鹿に出来ないじゃないか」


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