第3章 不思議な夢
(まさかあれが原因かな)
「お主が強く願ったのじゃ、運がいいことに満月の日じゃったからのぅ、力が覚醒したと言う訳じゃ」
「覚醒した今は主様をお守りするため、力を貸します
そう……あの方に誓ったからです」
「あの方?」
「お主の母上じゃ、このお守りに妾達を宿し、お主の父上に託したものじゃ」
「じゃあ、あの夢は……」
(本当だったってこと?)
「言っておくが妾達はお主仕えておる、じゃから力の使い方もお主に任せる……例え、殺しをしようとな」
「その…お母さんとの約束は?お母さんは何者なの?」
「今は言えぬ、だが正体ならあやつらがいうのであろう」
(あやつらって森さんと太宰さんのことだよね)
「さてと……異能力の練習でもするかのう」
「その前に聞きたいことがある、今日私が殺した人達は紅がやったの?」
「そうじゃ、あのときは久しぶりに出てきた故に力が暴走してしまったのじゃ、殺すつもりはなかった…じゃがまた暴走することはないと思うのじゃ」
「そう……」
琴華は顔を俯く
(あれは自己防衛?ってことでいいかな……)
「よし!異能力の使い方を練習しようか」
「妾も手伝うから頑張るのじゃ」
「私も手伝います!」
「主!やる気がすげぇー」
「俺は傍観でもしていこう」