第27章 横浜事変 〜前夜〜
琴華は移動し、赤レンガ倉庫付近にいる
夢に出てきた場所へ一応行ってみた、その先には……
(当たってほしくなかった……)
先日、琴華を尾行していた男達が居た
「ようやく来てくれたか、月詠の巫女」
「生憎、私は急いでいるの、そこをどいて」
(陽香さんの仲間だったのか)
「それは断る」
「そう……残念」
「期待に添えた答えを言えなくて悪かったな」
「夏式、スターバリケーション」
異能を使い、男達を倒す
少し進んだ先には黒いフードを被った陽香が居た
「陽香さん、どうして……」
「あら琴華様……ついさっきぶりですね」
(先には太宰さんがいる、あれは気を失っているのかな……夢と同じだ)
陽香は相変わらず微笑む
「単刀直入に聞きます……あなたは本当に陽香さんですか?」
「……何を言っているのですか?私は正真正銘の陽香です」
「……」
“琴華、惑わされるな……あれは人ではない”
紅が琴華の頭の中に語りかける
(どういう意味?)
“お主が見た夢は予知と過去じゃ、本物の陽香は既に死んでおる”