第23章 共食いの災い
一方、探偵社員らが乗っている救急車の中では
「ウイルスを作った異能者を捕まえる!?」
琴華は連絡をを聞きつけ、戻ってきていた
「そうだ、マフィアと正面から衝突すれば必ず死者が出る、それを避けるには“規則”を変えるしかない」
「そうか……ウイルスの異能者を見つけて殺すか、太宰さんが触れれば全員助かるってことだね」
「でも若しその異能者が遠くに逃げたら……」
「奴は近くに居る……毒には必ず解毒剤が要る、“共食い”実行の時には横浜に来る筈だ、太宰が言っていた黒幕はウイルス異能者の事を“ある犯罪者”と呼んだ、犯罪者なら今は横浜から出られない、表の逃亡経路は特務課が、裏の経路はマフィアが抑えて居るからな」
「それじゃあ……」
「特務課か軍警の異能犯罪対策課に当たって資料を取れ、それだけあれば僕なら十分だ」