第21章 喫茶処
その喫茶処は探偵社の中に入った建築物の1階にあって休憩中の探偵社員がよく屯している
「皆さん新しい依頼です、どなたか希望者は__」
“パス”
乱歩、潤一郎、賢治、与謝野、太宰、琴華が答える
「反動だね……」
潤一郎が怠けたような声で言った
「燃え尽き症候群だよ、組合戦は創立以来の大激戦だったから……」
太宰も潤一郎と同様、怠けていた
「あれ?そう言えば国木田さんは?」
国木田の姿がないのを気付いた敦は疑問に思った
「上、なんか逆にやる気が出てた」
敦の問いかけに琴華が答えた
「おばちゃんお代わり」
「はいよ」
「おばちゃんカレー!」
「おばちゃん……クレープ食べたい」
「すみません、ご迷惑お掛けして」
「あら遠慮したら駄目よ、太宰ちゃんなんて今日もツケよ?半年払っていないのに」
「おばちゃんは最高にいい女だよ」