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酸化した世界で君と詠う

第21章 喫茶処


太宰は爽やかな顔でおばちゃんに言った

「やだようあんた、皆にそう言ってんだろ!」

おばちゃんが思いっきり太宰を叩いた

「ぐふっ」

「だ〜ざ〜い〜さ〜ん?今のはどういう意味かな〜?」

琴華が満面の笑みで太宰に詰め寄る
笑っているが目が笑っていない

「すまない琴華!!君は今日も美しい、だから__」

「氷漬けにしてやる!!」

逃げる太宰、そして追いかける琴華
会話を続ける探偵社員達

「軍警からの報告です、組合壊滅後その遺産を狙った海外犯罪組織が流入しているようです」

「どうせ退屈な連中だろう?」

「まさか探偵社の復讐の為、犯罪組織と組んでこの建物に爆弾か何かを……」

「じゃ、この店も危ないのかねぇ」

「危険は……珈琲の苦味と同じです、覚悟ある者にとっては……それもまた風味」

店長は言った

「流石店長、渋い……珈琲一筋三十年」

「石鹸を使っても手から珈琲の匂いが取れない男」


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