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酸化した世界で君と詠う

第18章 白鯨にて


先程脱出に成功した敦達は別の場所に居た

「鏡花ちゃーーん!!琴華さーーん!!」

敦は叫ぶような声で言った

「どうして……どうして彼女達がッ」

「鏡花……琴華……愚か者め」

「これで善かったのだよ敦君」

敦と芥川の前に太宰が現れた

「太宰さん……」

「鏡花ちゃんは無事に克ち、街を救った……探偵社に相応しい高潔さでね、そして琴華も自らの犠牲をし……鏡花ちゃんのサポートをして街を救った」

「でも彼女達が死ななくちゃならない理由なんてどこにも……」

「確かに厳しすぎる結末だね、でもそうしなくてはならない理由があったのだよ」

「……?」

武装探偵社の社長である福沢諭吉が姿を現す

「社長の異能__“人上人不造”は自分の部下……つまり探偵社員にのみ発動する、効果は“異能の出力を調節し制御を可能にする”制御能力だ、敦君が腕や脚のみなら虎の異能を操れるようになったのは探偵社に入ったからだ」

「そして鏡花ちゃんと琴華は入社試験に合格した、衝突の直前にね、それが如何いう事か判るかい?」

「!?」

鏡花が夜叉白雪と一緒に現れる


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