第18章 白鯨にて
「夜叉の刀で鎖を斬って脱出した」
鏡花を抱きしめる敦
「……痛い」
「悪かったね2人共秘密にして、そうでないと入社試験にならなかったから」
「もしかして……最初から全部……?」
「街は救われた、敵は打倒され鏡花ちゃんと琴華は合格した、不安もあったが巧くいって善かったよ」
「太宰さん、最早邪魔する者は無い、今日こそ……僕の力を」
芥川が太宰を見つめて言った
「如何かな、もう限界だろう?組合の長を倒したんだから……強くなったね」
太宰に褒められ、芥川は倒れた
「ありゃ」
「あ、あの……琴華さんは?」
「おかしいね……そろそろ戻って来てもいい頃なのに」
琴華が現れる
「ごめんごめん、遅くなっちゃった」
「琴華さん!無事で良かった」
「色々とあって遅れた……」
「琴華……」
太宰は琴華を見つめた
「心配させてごめん……ただいま!!」
太宰に抱きつく琴華
「おかえり」
こうして__横浜を巻き込んだ巨大な異能力戦争は幕を閉じた
※琴華が言っていた色々なことはこの後につながる