第1章 そんなのなしだよ?✴︎威土冬也
〜冬也〜
明結『冬也‼︎‼︎』
ビクッ!
お、驚いた。
明結がいきなり後ろから叫ぶから。
明結『今日は一緒に帰るって言ったのに何先に帰ろうとしてんの‼︎』
冬「………」
そんな明結の言葉を無視して僕は靴を履き替える。
明結『あー!もう!誠也の言うこと聞いとくんだった‼︎』
……イラッ
何?
誠也のどんな事を聞いとくんだったって?
ドンッ
明結『キャッ‼︎‼︎』
冬「明結の彼氏は誰?誠也なの?」ニコッ
気がつくと僕は明結を床に押し倒していた
あーあ、もう無理。
止められない。
明結『と、冬也?』
冬「明結は僕の事嫌いなの?誠也の方がいいの?まぁ、誠也がいいって言っても僕からは離してあげないけどね?」
そう、どんなに明結が嫌がっても明結は僕のものだから、誰にも渡さない。
そのかわり、僕も明結のもの。
僕が明結のものである限り明結は絶対に僕のものだよ?
明結『えーーっと、とりあえずおめでとう。』
冬「え?」
”おめでとう”?何がおめでたいの?僕は怒ってるんだよ?
明結『ははーん、その顔は覚えてないな〜。今日は冬也の誕生日じゃん?』
冬「誕生日……あぁ、確かに。」
明結『最近誠也と一緒にいたのは冬也のプレゼントを決めるため。それで、そのプレゼントは私の家にあるの!』
だから、一緒に帰ろうといったのか……