第8章 狂いそうになる✴︎威土冬也
冬「先ず、1人〜」ニコッ
振り上げた木の棒が1人の男めがけて落ちていく
その時、、ガンッと背中に強い痛みが走った。
なんで?なんで皆、、僕の邪魔をするの?
僕は明結と一緒に居たいだけなのに……
遠のく意識の中で声が聞こえた
『ありがと……助けに来てくれて…やっぱり優しいね冬也は……』
ふふっ、僕の事を”優しい”なんて言うの今は明結しか居ないよ……
そのまま、僕は意識を手放した
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冬「っん……ここは…どこ…」
明結『冬也!!』
冬「っ!!!明結……痛いよ」
目が覚めると布団の上に居た
隣にいた明結が目覚めると同時に抱きついてきたからすこし驚いた
「離れてくれるかな?」って言うと小さく頷いてゆっくりと離れていった
そこから、どうして僕が自分の家にいるのかについて1から全部教えてもらった
どうやら、僕を殴ったのは警察で木を振り上げていた僕が悪者だと思ったらしい
ほんと、どっちが悪者かぐらい警察なんだからわかってほしいなー
(明結『1番殺気立ってたのは冬也だけどね………』)
冬「明結……怪我は?」
明結『擦り傷だけだから大丈夫だよ』
擦り傷……
冬「……ねぇ、ちょっと見せて」
明結『え、、うん。いいよ』
長めの袖をめくり僕の方に腕を見せてくる
確かに小さな擦り傷が少ないとは言えないほどある
僕が………もっと周りをみていたら……