第8章 狂いそうになる✴︎威土冬也
冬「明結ー‼︎明結!どこに行ったんだ!」
雨の中傘もささずに叫びながら走る僕を周りの人はジロジロとみる
キチガイに見えていてもいい。
今すぐ明結を見つけないと!!
走った。
行くあてもないのにただひたすら僕は走っていた………
冬「っ!どうして僕は……」
僕はあの時明結をほっていったりしたんだろ………
もう。。。会えないの?……明結……
いつの間にか誰もいない公園まで来ていた
ドロドロとした土の上に膝から崩れ落ちる
立つ力もない……
歩く力もない……
明結がいないなら……生きてる意味もない……
冬「、、、、明結………」
『………ゃ………ょ!』
冬「明結!!どこ!明結!!」
確かに聞こえた明結の声。
でも、どこから?
どこから聞こえた⁉︎
当たりを見回すけど明結の姿は見当たらない
明結『………ぃ………な……!』
………あそこだ!!
林の奥。
そこから明結の声が聞こえていた
冬「明結……待ってて……今行くよ…」
今まで歩く力も無かったはずの足が。
今まで走ったこともない速さで。
林の中へ向かった……