• テキストサイズ

1人の姫と4人の王子✴︎。✴︎番外編✴︎。✴︎

第3章 いつまでたっても何処にいても✳︎威土冬也


この日はどれだけ苦しかったか。

家に帰ると子守頼んだ誠也が心配した顔で迎えてくれた


誠「おかえり。樹希斗は寝たよ、それで、明結は?」

冬「明結は、、、いつ死ぬかわからない状態だって……」

誠「……そうか。」

はっ!何?

誠也は明結が死ぬって言うのに”そうか”で済ませられるわけ?


冬「……誠也は別に明結死んだって構わないの?」

誠「はぁ?そんなことねぇーよ!」

冬「じゃあ、”そうか”ってなに⁈そんな簡単な言葉で済ませられるんでしょ⁈だったら、死んだって構わないんじ……」

バンッ‼︎


冬「っ‼︎‼︎」


一瞬何が起こったのかわからなかった

あとあと、ゆっくりと僕の頭が動き出した

あぁ、僕は誠也に殴られたんだ。


誠「俺だってつれぇーよ‼︎でも!今1番つれぇーのは誰だ⁉︎明結だろ?まだ、28なのにもう死ぬかもしれねぇーだなんて………あいつより、俺らが苦しんでどーすんだよ。あいつの分も、明結の分も俺らが笑わねぇーと」


長々と喋った誠也。

ははっ。初めて誠也に教えられたよ。

たしかにそうだよね、まだ、明結は28歳なのに。

まだ、これからなのに。


僕は怒りと悲しみででてきそうになっていた涙を止めた


この涙は、何かもっといい事の為にとっておくよ。


/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp