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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第5章 澤村大地 剥き出しの嫉妬心


澤村side


俺の花澄なのに‥





「あの身体たまんねーな‥!ヤリてー‥」



周りからそんな声が聞こえてきて思わず睨み付ける



あの身体は俺のなんだよ‥





「家に帰ったら抱き潰す‥」



「ん‥なんて言った?」




周りの応援に俺の声は掻き消されて旭が聞き返してくる




「なんでもない‥とりあえず早く試合が終わるように応援すんべ」




じっと花澄の方を見つめていると
俺の視線に気付いたのか花澄と目があう



両手を大きく振って嬉しそうに笑っている顔が見えて座り込む




「おいっ?大地大丈夫か‥?」



「スガ‥大丈夫だ‥花澄が可愛すぎただけだ‥」




「なんだよそれ!ノロケかよっ!うらやましーな!!俺らの花澄ちゃんだったのに!!」




軽く脇腹にパンチをされて笑い合う



早く試合が終わりますようにと願いながら












「やっと終わった‥」





「なんかやつれたな?!どうせ2人で帰るんだよな?旭帰るべ!」



「おう!じゃあ花澄ちゃんに宜しくな!」






そう言って2人が手を振って帰って行く




「ありがとな!また部活で!」



2人と別れた後待ち合わせ場所へと向かって花澄がやってくるのを待つ






「遅いな‥」



他の生徒達が制服に着替えて帰っていく中



なかなか花澄が現れない



また変な男に絡まれてないだろうな‥




嫌な予感がして歩き出す





「くそっ‥どこ行った‥?」



辺りを探し回るけれどもなかなか見つけられず焦りだけが募っていく





「あのっ‥烏野野球部のチアリーダーしてた小柄な女の子見ませんでしたか?」




烏野の制服を着た男子を見つけて話しかける





「あー!白鷺さんですか?さっきトイレの近くで見ましたよ?何人か男の人と一緒にいたから知り合いの人といたんじゃないですかね?」



「っ!有難うございました!」



勢いよく頭を下げてその場から駆け出す



その間も電話をかけ続けるけれども一向に電話に出ない花澄



試合会場に来る途中にあった人気の無いトイレが気になっていた


「無事でいてくれよっ‥」


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