第5章 澤村大地 剥き出しの嫉妬心
澤村side
そう約束したはいいものの
中々俺たちの部活も忙しかったし
花澄に至ってはマネージャーをしながらもチアの踊りを覚えたりして
中々ゆっくり会える時間がないまま週末を迎えてしまった
「俺野球部の試合みんの初めてだわー!人多いな!」
スガと旭も来てくれることになったから結局3人で試合会場へとやってきた
想像していたよりも観客が多くて人混みの中歩きながら座席へと座る
「それで‥俺らのマネージャーは‥‥あれか!」
スガが指を指す先にはチアリーダーの衣装を身に纏った花澄がいる
いつもよりも高めの位置に結んだ髪
衣装は案の定すっげぇ似合ってるし
ポンポンを振りながら踊る姿は想像以上に可愛くて
頭を抱える
「すごいな花澄ちゃん‥ちゃんと踊れてる」
旭が感心したように呟く横でスガが辺りをキョロキョロと見渡す
「それよりさ‥カメラ持ってる奴らチアの方ばっか撮ってんべ?」
グラウンドに背を向けて花澄がいる方に向けてカメラのシャッターをきる男達
「なぁ‥烏野のチアリーダーの中にスッゲー可愛い子いんぞ!」
「なにあれやべーじゃん‥あんな可愛くて巨乳?!」
「とび跳ねる度にめっちゃ揺れてんぞ‥!」
周りがざわざわとし始める
「俺あの子知ってる‥!烏野の白鷺花澄ちゃんってめっちゃ可愛くて有名な子でさ‥確かバレー部のマネージャーのはずだったけど‥」
おいおい‥こんなところでまで名前知られてんのか?
「大地‥可愛すぎる彼女を持つと大変だな‥」
スガと旭が俺の両肩に手を置いてため息をつく
「そうだな‥だからやらせたくなかったんだよな〜」
キラキラとした笑顔でぴょんぴょんととび跳ねる
小柄な身体にはアンバランスな大きな胸が離れたところからでも上下にぽよんぽよんと揺れているのがよくわかる
ミニスカートからは太腿がでていて
脚を上げるたびにシャッター音が鳴り響くのが聞こえてくる
やっぱり‥ワガママを言ってでもやめさせるべきだった
たくさんいるチアリーダーの女子の中でも一際目立つ俺の彼女
そんな花澄をみて湧き立つ男達