第5章 澤村大地 剥き出しの嫉妬心
澤村side
ちょこんと座る可愛い俺の彼女を後ろから抱きしめる
「はぁ‥いまだに花澄が俺の彼女って夢みたいだわ‥」
首元で話しかけるからくすぐったそうに首をすくめる
『んふふ‥くすぐったいっ‥夢じゃないよ?』
ふふっと笑いながらもくりっとした大きな目でこちらを振り返って見つめてくる
「っ‥じゃあさ‥彼氏のお願い聞いてくれるか?」
『うんっ!大地のお願いなんでも聞く!』
こてんと俺の胸に頭を預けて可愛い笑顔で頷くからそのまま唇にキスをする
「本当は誰にも見せたくないけど‥せめて一番最初に俺がみたい‥今着て見せて?」
『んっ‥今着るのっ‥?ちょこっと恥ずかしいなっ‥』
恋人同士になってからもう何度も交わしたキスに
いまだに顔を真っ赤にして恥ずかしがる花澄
そんな顔を見てたらどうしようもなく身体を重ねたくなってもう一度唇を奪う
絡み合う舌に俺の体温もすぐに上がっていく
「顔真っ赤‥可愛い‥」
恥ずかしがる花澄を後ろから抱きしめたまま
大きな胸をやわやわと包み込むとぴくぴくと身体を反応させながら訴えてくる
『だいちっ‥だめっ‥お兄ちゃん帰ってくるっ‥』
マジか‥残念
花澄とは正反対で190センチを超える高身長
男でも惚れてしまいそうになるほどのイケメンすぎる兄さんな‥
兄妹で歩いてる時のオーラは凄まじいものだった
性格も花澄と一緒で底抜けに明るいし気取ってなくて良い人すぎるくらいだ
天然なところは似てないようだけど
そんな最強兄さんが
花澄を溺愛してるのは知ってたから
付き合ったって報告する時は正直すっげー緊張した
どうなる事かと思ったけど
幼馴染の俺になら任せられるって泣いてた
そうこうしてるうちに玄関がガチャガチャと開く音がする
「おーい!兄ちゃん帰ったぞー!!大地君も来てるのかー?」
慌てて立ち上がって出て行こうとする細い手首を掴んで引き寄せる
『っ!』
抑えきれない熱を隠したままキスをして頭を撫でる
「次こそ‥着てみせてくれよ?」
『んっ‥わかった‥!』
真っ赤な顔をしてコクコクと頷く