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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第3章 烏養繋心 秘密の恋人


「んむっ‥?!っ‥はぁ‥何すんだっ!」

突然の事に驚いた烏養さんが顔を真っ赤にして大声を出す


『だって‥烏養さんっ‥泣きそうな顔してたから‥わたしっ‥んっ?!』


言い訳も言い終わらないうちに今度は烏養さんの唇が重ねられて
重ねた唇の隙間から温かい烏養さんの舌が口内にぬるりと入り込んでくる



『んむっ‥う‥かいさっ‥』



話そうとしても烏養さんの舌が私の舌に絡みついてくるから上手く話せない
口の中がタバコを感じさせる少し苦い味がする

溶けるようなキスに頭の奥までじんじんと痺れる感覚


『っ‥うかいさんっ‥』


「俺が必死にお前の事諦めようとしてるってのに‥もう止めてやれねーぞ‥?」


私の好きな低い声で耳元で囁かれるから心臓がドキッと跳ねる


『っ‥とめないで‥くださいっ‥お願いっ‥』


「っ!!途中で止めてくださいっつっても‥もう聞かねえからな?」


烏養さんの熱を含んだ瞳に捉えられて身動きも出来なくなる



『ー‥っ!はいっ‥大丈夫だから‥とめないでっ‥』


「お前って奴は‥ほんっとに‥困った奴だぜ‥後で後悔しても知らねーからなっ‥」


そう言うと私の顎を掴んで先程よりも深く舌が入り込んでくる
必死に応えようとするけれども初めてのキスにうまく舌が追い付けない



「白鷺‥もしかしてキス初めてか?」


少し唇を離すと二人の唾液が糸を引いて繋がる


『はいっ‥初めてです‥』



「大事にするから‥白鷺の初めて‥全部奪ってもいいか‥?」



烏養さんの腕の中にギュッと閉じ込められる


一度は振られて
諦めないといけないって思ってたのに




嬉しさのあまりに泣き出してしまいそうで、必死に涙を堪えながらこくこくと頷く



「ほんっと‥かわいいやつ‥お前からキスしてきたんだからな‥容赦しねーぞ?」


今にも唇が触れてしまいそうなほど近い距離でにやりと烏養さんが笑うから
心臓がドキッと大きく跳ねる


『烏養さんにならっ‥私なにされてもいいですっ‥』


「っ!!お前なぁ‥‥めちゃくちゃにされてーのか‥」


ボソッと何か呟くと私の唇を性急に奪う


さっきまでとは違う

呼吸の暇も与えてくれないような激しいキスに息が乱れて必死に烏養さんにしがみつく




「好きだっ‥白鷺‥」


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